2009年09月21日-09月25日
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中国 車の屋根で使える太陽電池を開発

2009年09月25日

 河北省保定にある英利太陽光発電応用技術研究院が24日に明らかにしたところによると、同院は5カ月以上の研究の末、世界初となる車の屋根で使える太陽電池の開発に成功した。これは、自 動車の屋根で使う太陽発電商品としては世界初のものであり、特許技術と自主的な知的所有権を有する。中国新聞社が24日に伝えた。

 同研究院の王士元院長によると、太陽発電技術と自動車技術の一体化は、これからの新エネルギー自動車発展の流れとなっている。同院は今年4月、この太陽電池の研究・開発をスタートした。テストの結果、電 池の容量は180ワットで、屋根に電池を設置した車はハイブリッドシステムで時速80-120キロまで達することができた。連続運転時間は3.5時間。

 同電池を設置した自動車は、すでに天津自動車技術研究センターでの技術性能テストに合格している。電池は自動車内の電気設備の動力エネルギーとして利用することもでき、エンジンの発電負荷、燃 費を下げることができる。また、動力エネルギーの補充装置としても使うことができる。

 同研究院は現在、無人飛行機用の太陽電池を開発しているという。

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