2009年10月05日-10月09日
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中国ソフトウェア業界、金融危機の中で一人勝ち

2009年10月23日

 中国商務部サービス貿易司の単慶江副司長は21日、上海で行われた「ソフトウェア・アウトソーシング国際サミット」で、中国のソフトウェアの輸出は金融危機の逆境をものともせず、一 人勝ちしていると語った。中国網が22日伝えた。

 今年の1月から8月にかけ、中国で取り交わされたソフトウェア輸出協議は60億ドルにのぼり、前年同期の1.3倍となった。これには「組み込み式ソフトウェア」の輸出額は含まれていない。単 副司長によると、中国政府はサービスのアウトソーシング、特にソフトウェア・アウトソーシングを非常に重視しており、今年に入って一連の政策を実施し、ソフトウェア輸出戦略計画の配置をひとまず完成した。

 中国のソフトウェア業界は勢いを増しているものの、世界最大のソフトウェア・アウトソーシング国であるインドに比べると、依然その差は歴然としている。インド・ソフトウエア・サービス協会( NASSCOM)のAmeet Nivsarkar副総裁は今回のサミットに参加し、インドのソフトウェア業界は今年710億ドルの総収益をあげ、そのうちの3分の2が輸出であることを明らかにした。2 020年までにソフトウェア業界は全世界で1750億ドルの規模になると予測される。世界の「製造工場」である中国と世界屈指のソフトウェア・ア ウトソーシングの拠点であるインドはこの業界において数多くの協力の余地がある。肝心なのはどのように手を組むかだ。

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