2009年11月02日-11月06日
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クラウドコンピューティングにセキュリティリスク

2009年11月03日

 中国コンピューター学会とIBMがこのほど開いた「中国クラウドコンピューティングシンポジウム」で、コンピューターセキュリティに詳しい方濱興氏(中国工程院院士)は「 クラウドコンピューティングは依然セキュリティ上のリスクを抱えている」と語った。クラウドコンピューティングは一種の計算スタイルで、計算の境界を技術の制約によってではなく、経 済原理によって決めることができると説明。このため「雲(=インターネット)」上でユーザーはデータを集め、処理して配信することが求められる。こ のプロセスにおいてデータにセキュリティ問題が存在するというのだ。「科技日報」が3日伝えた。

 方氏は、クラウドコンピューティングのより大きなセキュリティ問題はUSBメモリや個人メールなどインターネット以外のところにあると指摘する。し かしユーザーが自分のプライベートを公開するはずがないため、クライアントはひとつの接続点だけではなく、完全にリスクを防御するクラウドコンピューティングの枠組みが必要となる。そ うなるとクラウドコンピューティングは独自の特徴を失ってしまう。

 中国コンピューター学会の杜子徳秘書長は、クラウドコンピューティングが将来の重要な発展方向であるのは違いないとし、「この共通の目標に向け、政府と企業と大学は緊密に手を組まなければならない」と 呼びかけた。

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