IBMは14日、北京工業大学とクラウド・コンピューティング実験プラットフォームを共同で構築し、学校や企業、政府、オープンソース・コ ミュニティに高性能計算のリソースとサービスを提供することを発表した。新華社のウェブサイト「新華網」が14日伝えた。
このプロジェクトは、北京市政府が投資し、校内や学校間、社会に開放するオープン計算プラットフォームで、学校の教学・研究をはじめ、企業の研究・開発、市政府のプロジェクトに役立て、遠 隔システムの発展を共同で推進するのがねらいだ。ハード(設備)のバーチャル化、ソフトの標準化、システム管理の自動化、サービスフローの一体化などを採用し、従 来のデジタルセンターに替わるサービス中心のクラウド・コンピューティング運営プラットフォームが構築される。
IBM大中華区クラウド・コンピューティングセンターの朱近之総経理は、「クラウド・コンピューティング技術は全く新しい技術の枠組みを提供するもので、世界の研究分野が直面しているアクセス数の増加、品 質向上、コスト削減をはじめとする様々な課題に対応する。北京工業大学のクラウド・コンピューティング実験プラットフォームは中国初の高性能計算クラウドで、世界の教学・研 究分野でクラウド計算の先駆けとなる例だ」と説明する。