2010年01月04日-01月08日
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環境にやさしい壁用複合材がお目見え

2010年01月13日

 粘土や干し草、草の灰を混ぜたものを中空壁に注入し、屋根に泥炭を塗ったり草籠を置いたりする方法で冬暖かく夏涼しい昔ながらの民家を参考に、研究者は草の繊維や灰、わらの繊維、木屑、生活ゴミ、石 炭の燃え殻、ウール繊維などの素材を特定の比率で乾燥・粉砕・攪拌・成型などの技術処理を施す実験を何度も繰り返し、ついに保温効果のある壁体材料など省エネで環境にやさしい複合材料の開発に成功した。科 学時報が13日伝えた。

 無錫恵山工程実業有限会社が4年かけて開発したこの壁体材料は国家知識財産権局の発明特許を取得し、江蘇省の建築科技成果推進プロジェクトにも盛り込まれている。

 省エネ・保温効果のある壁体材料や外壁板、建築専用モルタルに使われる原料は、工業・農業生産や生活から排出される十数種類の固体廃棄物に少量のセメントを加えてつくられ、粘土は必要ない。3 種類の省エネ材料からなる壁体保温システムによって室内と外との温度差が16.7度に達することもある。保温係数、壁体強度、凍結防止、透過防止、放射性など各指標は全てクリアしており、相 応の建築物と同等の寿命を保つことができる。

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