2010年04月19日-04月23日
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中国初、ヘリコプター・プロペラ部分の疲労寿命を測定

2010年04月28日

 江西省景徳鎮市にある中航工業ヘリコプター設計研究所はこのほど、同研究所がチタン合金製のメインローターハブおよび、複合材料製のプロペラ(羽)など、第 3世代ヘリコプターのプロペラシステムの要となる部品の疲労照査を行ったことを明らかにした。中国がヘリコプターのプロペラシステムの疲労照査を行ったのは、今回が初めてとなる。新華網が27日に伝えた。

 ヘリコプターの構造、特にプロペラ部分の疲労による破損は、深刻な結果を招く。特に構造が疲労寿命に達した場合、明らかな兆候がないまま突然断裂し、大きな事故を招くこともあるため、ヘ リコプターの疲労照査をあらかじめやっておくことは、問題解決に向けた唯一の方法だ。

 今回疲労照査が終了したことで、中国のヘリコプター・プロペラ部分に対する疲労寿命の設計能力は新たなブレークスルーを果たしたこととなる。国産プロペラシステムの自主開発に向け、国 外の進んだレベルとの差が大きく縮まった。

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