2010年05月03日-05月07日
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南開大研究 石油に汚染された土壌を花が浄化

2010年05月07日

 南開大学の本科学生らが行った研究で、美しい花々が、石油に汚染された土壌を浄化できることがわかった。約2年間にわたる実験結果によると、オシロイバナ、ホウセンカ、ペチュニアは、石油に1%ほ ど汚染された土壌での生息に適しており、汚染された土壌の浄化効果があるという。この成果はすでに3つの特許を申請しており、山東省勝利油田における土壌汚染の浄化に応用される見込みだ。人民網が6日に伝えた。

 プロジェクトメンバーである南開大学環境科学・工程学院の張志能氏によると、石油汚染土壌の浄化は現在、ほとんどが物理化学、化学、微生物分解などの手段で行われている。しかし、こ れらの方法は副作用がある上に、コストが高すぎる。植物による浄化方法はコストが抑えられるだけでなく、二次汚染を防ぐことができ、さらに美しい風景を楽しめるなどのメリットがあるという。

 張氏によると、プロジェクトグループは同研究を「グリーン・パワー」と呼んでいるという。植物による浄化方法は、面積が広く、汚染がそれほど深刻でない地域に適しており、う まく応用すれば環境を美化できるだけではなく、汚染された土壌の浄化を通じて水・土資源を保護し、汚染によって引き起こされるさまざまな問題を緩和し、石油採掘による汚染賠償を減らし、経済効果・社 会効果をもたらすことができる。

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