2010年05月24日-05月28日
トップ  > 科学技術ニュース>  2010年05月24日-05月28日 >  車の屋根の高級素材、輸入への依存を脱却へ

車の屋根の高級素材、輸入への依存を脱却へ

2010年05月25日

 華東理工大学が開発した環境にやさしい車の屋根用素材「繊維強化熱可塑性複合材料」の研究がこのほど、中国の国家特許および国際特許を獲得した。完全な知的所有権を有する同素材は、▽ 断熱▽騒音低下▽無臭▽無揮発性▽防腐▽リサイクル可能--などの機能を持つという。「科学時報」が25日に伝えた。

 自動車において屋根は重要なパーツの一つだ。社会の発展に伴い、環境や人にやさしいことは、消費者にとって購入の際の重要な判断基準となってきている。

 このたび開発された素材は、軽量であり、製造プロセスがシンプルで、▽低コスト▽リサイクル可能▽無臭▽無揮発性▽防音▽断熱--などの機能を持ち、環境保護と自動車の軽量化に向けた要求を満たしている。

 華東理工大学華昌重合体有限公司複合材料事業部の戴干策・教授率いる研究チームは、素材の調合、性能、製品開発と応用などをめぐり、10年あまりにわたって研究を実施。工 学化や関連技術の開発などに焦点を当て、完全な知的所有権を有する技術路線を形成した。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます