2010年07月01日-07月02日
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中国独自開発の大型海上風力発電機がラインオフ

2010年07月02日

 中国が独自開発した先進技術を誇る、電力容量3.6MWの大型海上風力発電機が1日、上海電気集団の臨港重装備基地でラインオフした。この風力発電機のローターの直径は116メートル、同 社が風力発電機の全知財権と特許を有する。新華社のウェブサイト「新華網」が1日伝えた。

 海上風力発電機の開発成功により、中国は大容量の風力発電機の設計技術を手に入れ、国内で独立して海上風力発電機を開発するという念願を叶えた。上海電気集団は国内最先端の、ブレード、制御システム、タ ワーなどカギとなる部品の設計能力を備え、完全に独立して海上風力発電機を開発できるようになった。風力資源や気候条件を考慮し、クライアントに合わせたデザインとサービスを提供する。

 この大型海上風力発電機は8月に運転を開始する。性能的には国外の同容量の風力発電機と同等か、それより優れ、総体的に世界トップレベルに達している。1基3.6MWの電力容量で、年 間900万キロワット時の電力を発電、3150トンの石炭が節約でき、廃棄物の排出はゼロだ。

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