北京大学分子医学研究所人類群体遺伝研究室の田小利教授と同大国家発展研究院健康老齢発展研究センターの曾毅教授は共同で、「FOXO1A」と「FOXO3A」という長寿と関係性のある2つの遺伝子を発見した。前者の「FOXO1A」はとくに中国の女性の長寿に関係するため、女性の長寿の謎を解明する手がかりとなる。「科技日報」が11日伝えた。
田教授らは、「FOXO3A」はインシュリン抵抗性の調節を通じて長寿と関係し、一方の「FOXO1A」はインシュリン抵抗性の調節のほかにも、女性の生殖システムと相互作用することで人の寿命に影響するのではないかと推測している。実験では、100歳の老人と若者それぞれ1000人の「FOXO1A」と「FOXO3A」の遺伝子型が比較分析され、この2つの遺伝子が長寿と関係するという結論に至った。