2010年08月02日-08月06日
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スパコン「天河1号」 今月末にも天津で組立て完了

2010年08月06日

 国家スーパーコンピュータ天津センターによると、中国初のペタFLOPS級スーパーコンピュータ「天河1号」のキャビネットなど主要設備が天津濱海新区に搬送され、システムの組立てに入った。今月末には組立てを終える。新華社のウェブサイト「新華網」が5日伝えた。

 天河1号のホストコンピュータとなる計算処理、インターネットオペレーション、入出力といった3つのサブシステムが天津に運ばれ、システム組立てが進められている。すべての設備の組立てを終えれば、全面的な調整に入り、年内には使用が始まる。

 天河1号は09年に国防科技大学が長沙で開発に成功したスパコンで、ピーク時性能は1206テラFLOPS、Linpackベンチマーク性能測定では毎秒563.1テラFLOPSを記録した。天河1号の開発成功により中国は米国に次いでペタFLOPS級のスパコンを開発した国となった。世界最速のスパコンを決める同年11月のランキング「トップ500スーパーコンピュータ」では5位に入った。

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