2010年11月08日-11月12日
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中国の鉄鉱資源、今後5年間で10-20億トン増加の見通し

2010年11月11日

中国冶金地質総局の閻学義局長は9日、「第11次五カ年計画(2006年-2010年)」期間中における探査で明らかになった鉄鉱石埋蔵量15.42億トンから推測すると、「第12次五カ年計画(2011年-2015年)」期間中に増加する鉄鉱資源量は10-20億トンに上るだろうとの見方を明らかにした。中国はますます不足するこの戦略的資源の国際交渉において、さらに手持ちを増やすこととなる。「科技日報」が10日に伝えた。

国土資源部の張洪濤・総工程師は、「中国の鉱物資源総量は世界3位だが、1人あたりの資源埋蔵量は世界平均レベルのわずか58%でしかない。中国の鉱物資源は幅広く分布しているが、地域的な分布はアンバランスであり、小鉱、貧鉱及び随伴鉱物、共生鉱物が多い。現在、中国における鉱物資源の全体的な開発・利用レベルは低く、資源の浪費、環境汚染、不合理な開発、構造のアンバランスなどの問題が存在している」と述べた。

同氏によると、国土資源部は発展改革委員会などの部門と共同で、これまでに2回にわたって鉱区の資源統合作業を展開した。第1回である鉱区統合が終了後、全国の鉱山数は2009年、2006年よりも7.9%減少したが、鉱物生産量は17.2%増加し、鉱物資源開発の集約化レベルは高まった。

「第12次五カ年計画」では鉱物の開発・利用に対して更に高い要求が出されており、地方政府は国土資源管理部門を指導し、鉱物資源の開発管理において率先して協調作用を発揮し、技術を重視し、資源をしっかり管理・利用し、鉱物資源の開発・利用レベルを絶えず高めていかなければならない。

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