2010年11月15日-11月19日
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中国・ドイツ、科学技術協力の方向性を確定

2010年11月16日

中国、ドイツ両政府が科学技術協力について話し合う「中独科学技術協力合同委員会」の第21回会合が11、12両日、ドイツの首都ベルリンで開かれた。中国側は中国科学技術部の万鋼部長ら、ドイツ側はドイツ連邦教育研究省(BMBF)のアネッテ・シャヴァーン大臣らが出席。前回会合からこれまでの進展を総括し、今後の協力のあり方を議論した。「科技日報」が16日伝えた。

 双方は中独科学教育年(2009-2010年)で収めた成果を高く評価した。科学教育年の枠組みの下、両国は協力を一層深め、海洋、バイオ、地学、環境保護など幅広い分野で効果的な取り組みを実施。こうした協力の進展について、両国はともに満足感を示した。科学技術協力の今後については、電気自動車、感染症、気候変動、持続可能な発展、生命科学などの分野における協力を強化しつつ、中小企業をはじめとする企業の参加を積極的に奨励することで、協力により得られた技術的成果の転化と応用を促すことで合意。今後は共同実験室、共同センターへの支援に力を入れる一方、最先端で学際的な協力を密にし、重点分野では協力による科学戦略アライアンスの構築に取り組む。

 双方は12日、ベルリンで議事録に署名した。中国代表団のドイツ訪問期間中、中国の呉紅波・在ドイツ大使がレセプションを行い、両国代表団をもてなした。

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