火星は太陽系の中で地球に最も近い天体であることから自然と人類の興味を引くようになった。火星探査は21世紀において深宇宙探査の重点のひとつで、中国は独自に火星を探査するべく着々と研究を進めている。新華社が2日伝えた。
中国宇宙技術研究院の専門家によると、2011年に中国はロシアと協力して火星探査を実施する予定だ。それと同時に、中国の宇宙産業部門は月探査技術をベースにした火星探査機の研究と設計も開始、2013年の「長征3号B」ロケットでの打ち上げを目指し、現在積極的に技術開発に取り組んでいる。
中国独自の火星探査機に搭載できる科学機器の重量は100キログラム以上に達し、科学探査能力が大幅に高まる見通しだ。
中国初の火星探査機「蛍火1号」は本来09年10月に、ロシアの「フォボス・グルント」とともにバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる計画だったが、2011年10月に延期となった。