四川・北川変電所(110キロボルト)、青島・牛山変電所(220キロボルト)などスマートグリッド(次世代電力網)に対応した7つの変電所が相次ぎ運転を開始し、「デジタル変電所」から「スマート変電所」への大きな変化を遂げた。10日付「科学時報」が伝えた。
国家電網公司の舒印彪副総経理は、スマート変電所の完成と稼動により、設備のインテリジェント化と運転の信頼性を大幅に向上し、当直の無人化や設備操作の自動化をはかることで、資源利用や生産管理の効率を高め、より経済的かつ省エネで環境にもやさしい運転が可能となったと紹介する。設備の使用寿命を15年で計算すると、青島の変電所は一般的な変電所に比べて2240万元のコスト節約になるという。
スマート変電所は、「ストロング・スマートグリッド」(停電などのない強固な次世代電力網)の建設においてエネルギーの転換とコントロールを実現する最も重要なプラットフォームで、スマートグリッドの重要な一部であり、風力エネルギーや太陽エネルギーといった新エネルギーを電力網に取り入れる重要な柱でもある。
国家電網公司は第12次5カ年計画(2011-2015年)の期間、エネルギーを大量生産している西部と電力消費量の高い東部を結ぶ「横3本縦3本」の超高圧基幹送電ネットワークおよび各地の長距離送電事業に5000億元を投じ、世界一流のストロング・スマートグリッドの基本的な完成を目指す。