科学史・科学哲学研究センターが11日、北京大学に設立され、北京大学の許智宏前学長が同センター学術委員会主任に、同大哲学部教授で中国科学史学会副理事長の呉国盛氏がセンター主任に就任した。新たに設立された科学史・科学哲学研究センターは北京大学の哲学部と医学部を中心に、文系と理系の教授10人で構成されている。12日付「科技日報」が伝えた。
同センターは北京大の中国近現代科学史における地位を系統的に詳しく研究していくのが目的だ。許氏はあいさつの中で、学術的気風の変遷の研究も同センターの着眼点だとし、「科学研究にはもう以前の雰囲気はなくなった。学術の探求は本来楽しいものだが、今では多くの学者がその実感がない。科学文化が変遷する時代にあって、科学者の軌跡を記録し研究する必要がある」と語った。