国家エネルギー局は13日、中国の原子力発電の安全性を疑問視する声に対し、中国の原子力発電は世界トップレベルにあり、安全だと回答した。中国のラジオ番組・中国之声(VOC)が13日伝えた。
中国の原子力発電は、現在運転中の設備13基、建設中の設備28基と、世界一の規模を誇る。昨年末の時点でさらに32基、設備容量3486万キロワットの原子力発電設備の建設許可が下りた。国家エネルギー局の張国宝局長は、効率の高い原子力発電開発の前提は安全確保だと強調。昨年、大亜湾原子力発電所で起きた2回の事故をあげ、発電所外の環境全体の放射能量はまったく変化しておらず、発電所内も国際基準の正常値の範囲内だったと語った。
すでに運転中の13基の原子力発電設備はいずれも安全かつ安定した運転を続けており、毎年国際組織による検査・評定を受けなければならない。
大亜湾で使っている設備はフランスと同じ型の設備で、フランス本土では58基導入され、世界で7、80基運転している。この型は毎年1回評定を行っているが、毎回の評定で中国は少なくとも2位には入り、1位になることもある。これは全世界が参加する評定で、国際的な評定といえる。中国の原子力発電が安全であることがこれで説明がつく。
全国エネルギー工作会議は第12次5カ年計画(2011-2015年)期間中、10の原子力発電プロジェクトに許可を出す方針だ。中国の原子力発電所の設備容量は2020年までに8600万キロワットに達するものとみられる。