2011年01月10日-01月14日
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太陽エネルギー、今後5年で新エネルギーの支柱産業に

2011年01月14日

 国家エネルギー局の張国宝局長はこのほど行われた2011年全国エネルギー業務会議において、第12次五カ年計画における国家エネルギー発展に関して紹介し、▽エネルギー発展のモデル転換を加速させる▽エネルギー消費量を適切に制御する▽エネルギーの構造調整に力を入れる▽エネルギーの生産・利用方式の変革を推進する▽安全で安定的、経済的でクリーンな現代エネルギー産業体系を打ち立てる‐‐という構想を明らかにした。人民網が13日伝えた。

 「第12次五カ年計画」期間中、石炭・石油などの化石エネルギーは依然として中国のエネルギー供給の主体となる。特に石炭は中国のエネルギー安全保障における基礎となるだろう。張局長によると、中国は今後5年間、引き続き大型の石炭基地、石油・天然ガス基地を建設、火力発電の最適化を実施し、従来エネルギーのクリーンかつ高効率な利用を推進していくという。

 原子力発電建設においては、沿海地域の原子力発電所建設を優先し、内陸部のプロジェクトは着実に推進していく。風力発電面では、内蒙古、甘粛、新疆、華北、江蘇、山東、吉林及び東北などの千万KW級風力発電基地の建設を重点的に発展させ、洋上風力発電開発を加速させ、風力発電の電力網への接続と市場での消費問題の解決に力を入れていく。

 太陽エネルギー産業は今後5年で新興エネルギーの支柱産業となる見込みだ。国は今後、太陽熱温水器を引き続き普及させ、国内の太陽エネルギー発電市場を着実に始動し、産業計画や参入管理などの措置を強化し、同産業を中国の進んだ設備製造業・新興エネルギー支柱産業へと育成していく。2015年までに、中国の太陽熱利用面積は4億平方メートルに達する計画だ。

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