アジア製造業協会の(AMA)の羅軍CEOは、「中国が現在製造大国から製造強国へと転換しつつあることが様々な兆しから明らかだ。当然、ハイエンド製造業のレベルに飛躍できる中国企業は一部でしかない。大多数の企業は今後も長い期間、加工製造業の段階にとどまるだろう」と述べた。中国新聞社が16日伝えた。
羅氏は記者の取材に対し、「中国の工業化は出だしが遅かったが、進歩が早い。分野によっては世界をリードしている。全体的な競争力は明らかに高まっており、すでに工業化の中後期の段階に到達しているが、欧米先進国の工業化とはまだ距離がある。中国の製造業は自主革新の重視、各級政府による科学技術分野の人材育成を源に、国際競争力をつけ、世界経済との一体化により国際的視野を広げている」と語った。
金融危機により米欧は大打撃を受け、いまだに回復していないが、世界の購買力でいうとやはり欧米に勝るものはなく、その伝統的な消費習慣をベースとする、高所得、高福利、高支出の状況は変わっていない。中国の輸出製品は依然として労働集約型産業が中心で、中国の工場労働者の収入は欧米の同じ工場労働者の10分の1にすぎない。原材料価格、輸送コストが上昇しても中国製品には依然として強い競争力がある。一方、東南アジア諸国は労働コストの点では中国より有利だが、整った産業チェーンや熟練した労働力の点では中国が明らかに上だといえる。