中国北車株式有限公司は19日、3億元を投資して動車組・機関車トラクションコントロール国家重点実験室北車基地を建設すると発表した。新華社のウェブサイト「新華網」が19伝えた。
この基地は同社の大連電動トラクション開発センターに委託し、体系化された、国家レベルの革新・研究・実験の力および国際的影響力をもつ、動車組・機関車のトラクションコントロールの重点技術研究実験体制を整え、国が実施する軌道交通輸送設備の「海外進出」戦略(すなわち国際市場への進出)にトラクションコントロールの技術や製品を提供するための研究開発、実験をサポートしていく方針だ。
軌道トラクションコントロールは機関車車両設備の重点技術であり、高速技術、過負荷鉄道設備技術システムの重要な構成部分でもある。同実験室は科学技術部、鉄道部、国有資産監督管理委員会の組織・指導の下、北車が鉄道科学研究院などと昨年から共同で建設を始めた。完成すれば、中国の鉄道技術・設備システムの自主革新力向上に有力なサポートを提供することになる。
北車基地では主に、トラクションコントロールシステム基礎理論および応用、集成技術、診断技術、重要部品、重要機器、テスト技術、信頼性と環境への適応性、標準体系、将来的な技術といった9分野を研究する予定だ。