20日に行われた「海南海事局2011年業務会議」で明らかになったところによると、海南省の管轄区域では2015年までに、▽全方位カバー▽全天候型の監視・制御▽急速な反応--が可能な現代化された水上交通安全監督管理システムを構築する。これにより、南中国海水域全体をカバーする通信網が実現することとなる。中国新聞社が20日に伝えた。
海南海事局の李国平局長は業務会議に出席し、以下のように述べた。
第12次五ヵ年計画期間中、海事部門は水上交通の管理に向けた長期的メカニズムを完備させ、交通安全を確保する。管轄海域における巡航・管理の範囲を拡大し、主要な航行水域において、巡航・捜索の一体化を実現する。また、瓊州海峡の管理レベルを高め、ヨット・クルーズの管理モデルを革新し、海事の管理レベルを高め、情報化・ネットワーク化された海事管理システムを構築していく。
海南海事局は今後5年間で、船舶交通管理システム、水上交通の映像監視システム、船舶自動識別システムの監視範囲を拡大していく。海口、八所、三亜のベースステーションでは「集中的に制御し、多地点で送受信」するシステム統合改造を行い、西沙には通信設備を新規建設し、南中国海水域をカバーする通信網を実現する。また、海事管理基地の配置を完備するべく、洋浦、三亜、清瀾の3カ所に海事管理基地を建設する。このほか、大型船舶の建造を加速させ、巡航管理能力、標識灯の保護、緊急時の反応能力を高める。
今年は西沙の海事管理を強化し、海事従事者が交代で島での当直を行っていく。海南宇宙発射場、洋浦湾跨海大橋、西沙補給基地埠頭など、重大プロジェクトに対する追跡を強化し、海事に関する専門的なサービスを提供していく。