中・米両国の製造大手、中国航空工業集団(中航工業)とゼネラルエレクトリック(GE)が対等に協力し、中国C919大型航空機プロジェクトを土台とした世界民間大型航空機用航空電子機器市場に参入する。「国際金融報」が24日報じた。
中航工業とGEが取り交わした協力合意書によると、双方が設立する航空電子合弁会社は、中国製商用機C919型機をプロジェクトの土台とし、世界民用航空電子業の産業チェーン全体に徐々に参入し、世界トップレベルの航空電子サプライヤになるという戦略目標を目指す。
中航工業の張新国・副総経理は、「ハイテク分野、特に航空工業分野において、今回の提携は、米中両国の対等協力という点で重大なブレイクスルーとなり、両国のパートナーシップ関係に前向きな作用を及ぼす。双方が民間航空機市場に共同で参入し、米中間の工業協力とハイテク協力を推し進めることは、両国の工業協力と長期にわたる協力パートナーシップ関係樹立にプラスに働くだけではなく、両国の貿易アンバランスを是正し、両国貿易のより健全な発展を促すことにも役立つ」とコメントした。
GEによると、新合弁会社とC919関連プロジェクトは、両国で300以上の就業機会をもたらし得るという。中国を基地とする合弁会社設立は、GEと中航工業が商用航空機用一体化航空システム市場への参入の第一歩となる。双方はともに、合併会社の製品とサービスを取引先や販売代理店に提供する。