中国の風力発電設備容量は米国を抜いて世界最大となった。その理由は、不景気により昨年米国の風力発電設備容量が大幅に減ったためで、2010年に米国が新たに設置した風力発電設備容量は2009年に比べて半減した。中国網が26日付で、英紙フィナンシャル・タイムズの報道として伝えた。
米国の風力発電協会(AWEA)が24日発表した統計によると、2010年に米国が新規設置した風力発電設備容量は5115メガワットと、09年の半分に過ぎない。現在の米国の総設備容量は4万180メガワットで、2010年初頭に比べてわずか15%増にとどまった。風力発電投資が鈍った主な原因は、米経済のペースダウンにより連邦政府のクリーンエネルギーへの支援が削減されるのではないかと業界関係者が懸念したためだ。
それに比べ、中国政府は風力発電への投資を大幅に増加した。公式データによれば、中国が稼動している風力発電設備容量はすでに4万1800メガワットに達し、前年比62%増となった。