2011年02月21日-02月25日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年02月21日-02月25日 >  中国初となる「国家革新指数報告」を発表

中国初となる「国家革新指数報告」を発表

2011年02月25日

 中国科学技術発展戦略研究院は24日、中国初となる「国家革新指数報告」を発表した。それによると、米国の革新指数を100として計算したところ、中国の革新指数は57.9で、科学技術力が高い世界40カ国の中では21位だった。1位から4位にランクインしたのはそれぞれ、米国、スイス、韓国、日本となった。新華網が24日に伝えた。

 中国科学技術発展戦略研究院の王元常務副院長によると、中国の革新型国家建設の過程をより良く測定・評価するべく、同報告の作成にあたっては、世界経済フォーラム(WEF)、スイス国際経営開発研究所(IMD)など世界的に権威ある機関の評価方法を参考に、革新資源、知識創造、企業革新、革新実績、革新環境という5つの1級指標、31の2級指標を含む評価指標体系を打ち立てたという。

 報告は、世界銀行、経済協力開発機構(OECD)、米国国立科学財団(NSF)、国家統計局などの統計・調査データを基礎に、40カ国の革新指数を算出した。

 主な科学的指標を見ると、中国は研究開発経費が世界4位、研究者の数が世界1位、自国民による発明特許取得数が世界トップ3に入ったほか、ハイテク産業製品の輸出は世界1位となった。

 国家中長期科学技術発展計画綱要によると、中国は2020年までに革新型国家の仲間入りを果たすことを目指していく。2020年には、中国の経済成長に対する科学技術進歩の貢献率は60%に達し、開発への資金投入がGDPに占める割合は2.5%に達する見込み。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます