2011年03月07日-03月11日
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中国、2020年までにGPSに並ぶ測位システム完成へ

2011年03月07日

 中国航天科技集団公司の袁副総経理と劉強研究開発部長は4日午後、人民網の科学技術チャネルの番組に出演し、ネットユーザーとオンライン交流した。インタビューで袁氏は、米国のGPS、ロシアの「グロナス」、欧州連合(EU)の「ガリレオ」と並ぶ全地球測位システムを中国が2020年に完成させる計画を明らかにした。これは世界的な測位・時刻管理の重要な宇宙システムとなる。人民網が7日伝えた。

 「第2世代衛星測位システム」の第1プロジェクトは2012年に受動型の測位衛星システムが完成し、中国および周辺地域をカバーする予定だ。すでに高精度の測位技術で重大なブレークスルーを果たし、高い頻度での打ち上げや初歩的なネットワーク構築を実現した。第2プロジェクトでは第1プロジェクトをベースに、2020年頃までに衛星を約30基に拡大し、米国のGPS、ロシアのグロナス、EUのガリレオと並ぶ全地球測位システムを完成させる。中国版GPSは世界的な測位・時刻管理の重要な宇宙システムとなり、将来的には中国が唯一独自でコントロールする衛星測位システムとなる。

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