内陸河川を航行する世界最大の豪華クルーズ「総統旗艦号」が15日、湖北省宜昌で就航した。宜昌-重慶間の長江三峡観光ルートを航行するこの豪華クルーズは、すでに欧米の観光客から人気を集めており、半年先まで予約で一杯の状況だ。中国新聞網が18日に伝えた。
「総統旗艦」号は建造費1億8千万元、全長135.2メートル、船幅19.6メートル、6階構造で、乗客定員は374人。排水量は1万トンを超え、現在世界で最大・最新の内陸河川クルーズだ。このクルーズは、中国国家観光局が2008年に「内陸河川観光船格付け区分・評定基準」を発表した後に、5つ星の基準に沿って建造された初のクルーズとなる。
クルーズの責任者は「三峡ダムプロジェクト竣工後、長江は1万トン級以上のクルーズが航行できるようになり、航路条件が世界一整った内陸河川となった。現在、長江で航行している全長130メートル以上、1万トン級の大型クルーズは、『ビクトリア・ジェンナ号(全長133.8メートル、船幅18.8メートル、総重量1万トン以上、2009年就航)』と15日に就航した『総統旗艦号』の2隻だ」と述べる。
長江の省エネと環境保護に向けた要求を満たすべく、「総統旗艦号」では動力、給排水、防音、洗浄、消毒などの面で最新技術を取り入れ、低エネルギー消費、ゼロエミッションを保証、航行における「ゼロ汚染」を実現した。業界関係者は、「『総統旗艦号』の就航は三峡豪華クルーズの新たな一里塚であり、三峡の1万トン級豪華クルーズ時代の幕開けを意味する」との見方を示す。