2011年05月09日-05月13日
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中国 初のハザードマップを発表

2011年05月11日

 ここ約10年の自然災害の研究成果をまとめた中国初のハザードマップ「中国自然災害リスク地図集」がこのほど北京で発表された。この地図は中国の各種自然災害リスクの地域分布をまとめたもので、その特色なども記されている。中国政府網が10日に伝えた。

 このハザードマップでは、過去数百年間に中国で発生した自然災害記録及び被害データをもとに、400枚あまりの地図及び、数十の統計表を収録している。

 同研究を担当した国家減災委員会専門家委員会副主任、北京師範大学地表過程・資源生態国家重点実験室主任の史培軍教授は、「中国は世界でも自然災害の種類が多く、被害が最も深刻な少数国家のひとつだ。このハザードマップは、中国が初めて総合的に自然災害リスクの地域分布をまとめたものとなる」と述べる。

 史培軍教授によると、この地図集は中国で発生する可能性のある災害として、地震、台風、水害、干ばつ、土砂崩れや土石流、黄砂、高波、雪害、雹、霜、山林火災、草原災害をあげ、それぞれのリスク分析を行い、これらの災害が起こりやすい地域の特徴と規則性、各省(自治区・直轄市)の総合自然災害リスクの差異を重点的に示している。また、各地域の主要自然災害リスクレベル、相対リスクレベル及び、総合自然災害リスクレベルの分布などもまとめられている。

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