2011年06月13日-06月17日
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「西気東輸」第2パイプラインの幹線が貫通

2011年06月14日

 中国石油天然気集団公司が13日に明らかにしたところによると、江西省遂川県に位置する遂川江トンネルにおいて、このほどパイプラインの溶接が完了し、西部の天然ガスを東部に輸送するプロジェクト「西気東輸」第2パイプラインの幹線が全線貫通した。同幹線は6月末には完成し、使用が始まる見込み。人民日報が14日に伝えた。

 「西気東輸」第2パイプラインプロジェクトは、国外の天然ガスを導入する中国初の大型パイプラインプロジェクトだ。幹線1本、支線8本から構成され、全長は8653キロメートル、新疆ウイグル自治区霍城県霍爾果斯が起点となり、15省(区・市・特別行政区)を横断した後、最終的に香港に至る。うち、幹線は霍爾果斯から広州までで、全長は4865キロメートル。

 同プロジェクトの投資総額は約1422億元。完成後は、30年以上にわたり、毎年300億立方メートルの天然ガス輸送が見込まれる。同プロジェクトは中国のエネルギー安全保障、エネルギー消費構造の最適化、省エネ・排出削減の推進、経済発展方式の転換及び、科学的・持続可能な発展の実現に向け、重大な意義を持つばかりでなく、中国の機械・電子・冶金など数十の関連産業の発展を牽引しており、直接投資額は3千億元を上回る。

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