北京で14日に発表された「センサー・センサーネットワーク産業技術ロードマップ研究」報告で明らかになったところによると、北京は中国電子情報産業の発展をリードする重要な革新都市となっている。モノのインターネットになくてはならないセンサー・センサーネットワーク産業は、今後5年間にわたり、北京で急速に発展する見通しだ。北京における同産業の規模は、2015年には2千億元に達し、収入が10億元を上回る大手企業が10社以上となる見込み。中国新聞網が14日に伝えた。
世界のセンサー市場は年成長率5.3%のスピードで安定的に発展している。2009年、世界のセンサー市場規模は約530億ドルだった。うち、成長スピードが最も速かったのはカナダで、市場の分布規模が大きい国は米国、ドイツ、日本だった。
北京のセンサー産業は、先進国と比べるとまだ大きな差があり、産業は依然として育成期にある。自動車、都市建設など多くの分野で使われるハイエンドチップやコア技術は依然として輸入に依存している。高感度センサーチップ、パッケージング技術、テスト技術、量産能力がやや劣り、スマートセンサー技術は標準や相互運用性に欠けている。
報告では、今後3年から5年の北京センサー・センサーネットワーク産業発展目標が以下のように提起された。
2013年までに新型センサーを自主開発し、ハイエンドセンサー分野で輸入品を徐々に国産品で代替し、国産化を実現する。2015年までに信頼性が高く、インテリジェント化された、高性能・低エネルギー消費・低コストのセンサーを開発し、自主開発した新型センサーを徐々に国外市場に進出させていく。