中国北車股フェン有限公司傘下の北車進出口有限公司はこのほど、ニュージーランドの鉄道会社・KiwiRailと内燃機関車20台の輸出契約に調印した。KiwiRailが中国北車から内燃機関車を購入するのは今回で2回目であり、中国の機関車が2回連続で先進国に輸出されるのは今回が初となる。人民日報が20日に伝えた。
中国北車は2005年以降、KiwiRailに対し、貨車、客車のボギー、機関車のトラクションモーターや修理サービスなどを提供してきた。その後2009年、KiwiRail はマレーシア、パキスタンなどにおける北車製機関車の使用状況を調査した上で、北車の機関車を購入することを決定。ニュージーランドにとってここ30年で最大規模の機関車購入となった。
2010年12月初旬、中国北車はKiwiRailに6台の機関車を引き渡した。同機関車は2000トンの貨物を牽引しながら16/1000の勾配の坂を上ることができ、最高時速は100キロと、ニュージーランドにおける鉄道運輸の需要に適応できるだけの高性能を備えている。このほか、快適性を高めるため、運転室には電子レンジ、スピーカー、エアコンなどの設備も設置されている。
運行開始から約半年間、北車製の機関車はニュージーランドでの鉄道貨物運輸のニーズを完全に満たし、顧客からも満足されている。これを受け、KiwiRailはこのたび新たに内燃機関車20台の購入契約を結んだ。中国北車は今や米国を抜き、ニュージーランド最大の鉄道設備の提供企業となっている。