2011年07月18日-07月22日
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中国製無人ヘリ「U8」 高原での試験飛行に成功

2011年07月21日

 「中国航空工業直昇機研究所」が独自に開発した無人ヘリコプター「U8」の高原での試験飛行がこのほど初めて実施され、無事成功した。これにより同機の高原における性能が飛躍的に進歩しており、総合的な作業能力が高まったことが証明された。中国紙「中国航空報」が報じた

 15日間実施された今回の試験飛行では、離陸回数が延べ29回、試験飛行時間が計577分に及んだ。これらの実験は海抜高度1060メートルの甘粛省天水市、海抜高度1400メートルの天水市武山県、海抜高度2080メートルの青海省西寧市平安県、海抜高度3060メートルの青海省共和県にある空港の4カ所で実施された。これら海抜高度の異なる場所や、さらに荷重の異なる状態で、エンジンの始動、地上テスト、地面効果内の空中停止、地面効果外の空中停止などの試験が行われ、全ての項目で試験に成功した。

 同機はテロや暴動への対応、麻薬などの密輸の監視、海事偵察、捜索・救援活動、警察のパトロール、交通状況の監視、フライトコントロール、農作業、大気観測、森林火災の防止、送電線パトロールなど、幅広い分野での活躍が期待されている。

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