21日午前10時、北京市南西郊外にある中国実験高速増殖炉の中央制御室。中国初の高速増殖炉から大量の電流が華北送電網に絶え間なく流れ込み始めた。中国初の高速増殖炉と送電網との接続という目標が達成された。
専門家は「この国家『863計画』重大プロジェクト目標の完全な達成は、国家中長期科学技術発展計画で最先端技術とされた高速増殖炉技術の重大なブレークスルーを示すものだ。また、わが国が原子力技術の要衝を占領し、持続可能な発展に向けた先端原子力システムの構築において重要な一歩を踏み出したことを示す」と指摘する。
同実験炉は中国における高速増殖炉開発の第一歩であり、すでに第4世代原子炉の安全基準を満たしている。20年余りの研究開発過程で、中国は高速増殖炉技術を全面的に掌握し、独自開発による成果や特許を数多く取得。実験高速増殖炉の独自研究、独自設計、独自建造、独自運用、独自管理を実現し、整った研究開発能力を獲得するとともに、優秀な技術者たちを育成した。