中国石油化工集団公司(中石化)とロシアの石油化学最大手・シブールは11日、北京で協力覚書に調印した。双方はロシアと中国・上海にそれぞれニトリルゴムを生産する合弁企業を設立するほか、イソプレンゴムおよびその他の分野での提携拡大を検討する。中国証券報が伝えた。
中石化によると、合弁2社はシブールが提供するポリマー技術を採用し、うち上海では年産5万トンのニトリルゴム生産設備を新設する。双方はまた、天然ガス化学工業と非在来型石油・天然ガス資源の供給および、川上・川下の一体化などの面で全面的に提携していく。
シブールはロシアおよび東欧における最大の石油化学企業で、プラスチック、ゴム、鉱物質肥料、タイヤ、工業ゴム製品の生産およびプラスチック加工などを手がける。
中石化は「合弁企業設立はシブールとの協力関係強化に繋がる上、生産能力の拡大にも役立つ」としている。