2011年11月07日-11月11日
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中国の艦上機、将来的に全面的な国産化を実現

2011年11月08日

 中国航空工業集団公司創立3周年の記者会見が6日に行われ、中国の艦上機(空母に搭載される航空機)の全面的な国産化が今後実現されることが明らかになった。法制晩報が報じた。

 中国国防部の耿雁生報道官は今年7月27日、「中国は現在、中古の空母に改造を加え、テストや訓練に使用している」と述べた。

 空母の戦闘能力は艦上機にかかっている。情報によると、J-15艦上戦闘機が中国初の艦上機となる見通しだ。開発企業の瀋陽飛機設計研究所は、中国航空工業集団公司直属の、科学研究事業単位である。

 中国の空母は試験航行段階に入っているが、艦上機の研究開発や生産も進んでいるのか?との記者からの質問に対し、中国航空工業集団公司の耿汝光副総経理は、「当社は国の安全と平和を守るための要求を満たす武器装備の研究開発に取り組んでいる。航空機はいつか必ず空を飛ぶ時がくる。その時が来るまで待って欲しい」と語った。中国航空工業集団公司は軍隊に貢献することを目標とし、世界最先端レベルの航空武器の研究開発を行っていく。

 中国の艦上機は国産化を目指すのか?という質問に対して、耿副総経理は「将来的に、中国の艦上機は全面的に国内企業(中国航空工業集団公司)によって生産され、新たな戦闘能力を形成する」と回答した。

 ●関連情報

 この3年間、中国航空工業集団公司は研究開発の面で画期的な進展を成し遂げており、軍事貿易市場において、軍用機「殲7」、高等練習機L-15「猟鷹」、無人偵察機「翼龍」等の次世代軍事貿易製品の研究開発を加速化している。高技術・高付加価値の製品が軍事貿易の主要製品となりつつある。3年間の航空製品輸出高は計50億ドル超(約3900億円)に達し、中国とブラジルが共同生産する「梟龍」がパキスタン空軍に配備され、戦闘能力を形成している。

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