中国とトルクメニスタンはこのほど、中央アジア天然ガスパイプラインを通じたトルクメニスタンから中国への天然ガス輸出量を年650億立方メートルに増やすことで合意した。カザフスタン、ウズベキスタンとの合意を合わせると、中国が中央アジア3カ国から輸入する天然ガスは年800億立方メートルに達する。中国証券報が伝えた。
専門家は、中国-中央アジア天然ガス協力の急速な発展によって、エネルギー輸出における中央アジア諸国の対ロ依存を引き下げる「東方の道」を切り開くだけでなく、中ロ天然ガス交渉における中国側のカードも増えると指摘する。
旧ソ連に属した中央アジア3カ国の石油・天然ガスパイプラインは長い間ロシアにコントロールされ、輸出価格も国際市場価格より遥かに低く設定されてきた。このため中央アジア諸国はロシアのコントロールを徐々に脱するため、「エネルギー輸出多元化」戦略を次々に講じ始めた。2009年末に開通した中国-中央アジア天然ガスパイプラインは、その重要な足掛かりだ。