2011年12月12日-12月16日
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中国初、オリジナルの4D科学映画が登場

2011年12月16日

 中国の科学技術館が制作した初のオリジナル4D科学映画が15日、上海で公開された。これにより、中国の科学技術館でこれまで国外の科学映画ばかりが放映されてきた局面が打開された。中国新聞網が15日に伝えた。

 国内の科技館はこれまで、技術的・資金的な制限から良質な科学映画を制作することができなかった。しかし一方で、国外の映画はレンタル料が高く、国内の観衆は一流の科学映画作品を観賞することができないという問題もあった。上海科技館は2010年末、映画制作会社と提携して科学映画「二畳紀への旅」を制作、国内オリジナル映画の需要を満たした。

 「二畳紀への旅」の企画から制作、完成までに費やされた時間は約1年。映画制作においては、古代両生類の世界をリアルに再現するため、専門的な科学顧問チームが結成された。背景の再現から、古代生物の行動特徴にいたるまで、全て専門家が提供した化石の写真などに厳格に基づいて設計が行われている。

 映画のストーリーは生物種間の関係をつづったもので、ストーリーが進むにつれ、座席の上昇や振動、水の噴射、風などの効果が加わり、二畳紀の地球の様子と大自然の奥深さがリアルに体験できる内容となっている。「二畳紀への旅」は12月18日より上海科技館4D映画館で正式に上映される。

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