中国では近年、豚肉の赤身を増やす効果のある違法飼料添加物「痩肉精(塩酸クレンブテロール)」の混入事件が後を絶たない。科技部が2月29日に行ったブリーフィングで明らかになったところによると、中国は第11次五カ年計画(2006-2010年)期間中、「痩肉精」を含む違法添加物に対する一連のモニタリング技術と検出製品を開発した。新京報が1日付で伝えた。
中国は重大科学技術特別プロジェクト「食品安全キーテクノロジー」の実施を通じ、残留した「痩肉精」を検出できるELISA(酵素結合免疫測定)キットと金コロイドを用いた迅速測定カードを開発した。これらの検出製品は動物の尿・血液などのサンプルから残留した「痩肉精」を検出できる。特に迅速測定カードは高感度で検出時間が短く(3-5分)、いかなる計器や設備も必要としないなどの特徴があり、末端での検査や養殖・食肉処理企業での使用に適している。