2012年04月09日-04月13日
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まもなく始まる4Gサービス 高速モバイル通信時代へ

2012年04月12日

 4G(第4世代移動通信システム)の時代がすぐそこまでやってきている。

 杭州の快速公共バスB1の車内では4月以降、無料で最大80Mbpsの4Gネットワークを利用することができるようになった。これなら容量7メガバイトほどの高品質の歌1曲をダウンロードするのに1秒とかからず、40ギガバイトのブルーレイ3D映画も2時間以内でダウンロードできる。ちなみにもし4Mbpsの有線ブロードバンドで同じ映画をダウンロードすれば丸1日かかってしまう。深センでもこのほど、中国移動の第1弾4Gテストユーザーが誕生し、10人の大学生が無料で4Gサービスを体験している。経済日報が11日に報じた。

 今年1月、中国が主導するTD-LTE-Advancedが国際電気通信連合(ITU)によって4Gの国際規格として採用され、モバイル通信の高速時代が開けた。中国は昨年、6都市の大規模テストで積極的な成果を得ており、今年は試行都市の範囲をより拡大する予定だ。

 工業情報化部の苗部長は「4Gのライセンス発給までにはあと2?3年かかる。ユーザーに成熟した使いやすい製品を届けるため、少し時間がかかっても十分な準備を行う予定だ。TD-LTEの商用化には基地局の密度不足と端末の未成熟という2つの問題を解決しなければならない。現在、TD-SCDMA(中国の3G規格)の基地局は22万カ所だが、3年間でこれを40万に増やし、さらに4G対応へと移行させる」と語る。

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