アモイ翔安海底トンネルの施工をベースとした「複雑な地質条件下における大断面海底トンネル施工のキーテクノロジー研究」が13日、北京市科学技術賞一等賞(2010-2011)を受賞した。新華社が16日に報じた。
アモイ翔安海底トンネルは全長8.695キロ(うち海底区間は6.05キロ)、最深部は海面下約70メートルに達する。カバー層の一番薄いところはわずか4.5メートルと、世界で最も薄い。
特大河底・海底トンネルの建造技術研究は国家863計画の特別プロジェクトであり、第11次五カ年計画の重大交通インフラ技術および第12次五カ年計画の課題とされている。アモイ翔安海底トンネルは同計画の重点工事として注目を集めた。
アモイ翔安トンネルは地質が複雑で、風化花崗岩や滞水砂層など、トンネル建設における世界クラスの難題を数多く抱えていた。中国鉄建二十二局集団はこれらの試練に対応するため、浅層トンネル掘削工法、全断面掘削発破工法、治水補助工法など数々のイノベーションを重ね、トンネル建設を推進、安全と品質を保証しただけでなく、軟弱岩における海底トンネル掘削記録を打ち立てた。同トンネルは2009年11月5日に全線貫通し、2010年4月26日に開通した。