広州医薬集団はこのほど「神農医薬博士フォーラム」を開催した。フォーラムに出席した学者らは、中国は漢方薬の知的財産権保護を強化するべきとの見方を示した。中国青年報が23日に報じた。
中国は中国医学・漢方薬の知的財産権において強みを持つが、漢方薬企業の特許権保護意識は薄い。「世界特許データバンク」のデータによると、中国の漢方薬特許の出願件数は1万943件だが、国際特許の出願はこのうちわずか0.3%となっている。つまり、中国は10910件分の国際特許および、それに伴う国際市場を放棄していることになる。一方、世界では企業170社・研究チーム40あまりが漢方薬の研究、新薬生産に取り組んでいる。
関連データによると、漢方製剤の世界シェアの7割以上を日本・韓国が占めており、中国はわずか5%だ。この5%のうち、約70%は漢方薬材料であり、技術的付加価値の高い漢方製剤は輸出量が少ないばかりか、特許制度の保護を受けにくく、貿易においてコピー被害の危険にさらされている。
国家知識産権局医薬発明特許審査部の張清奎部長は、「中国の漢方薬特許出願の約半数は個人による出願だ。漢方薬企業の多くは薬の品種保護と登録にばかり力を注ぎ、特許は西洋薬にしか適用しないものと考えているが、これは間違った認識であり、多くの市場チャンスを無駄にしている」と指摘した。
広州医薬集団の李楚源総経理は「当社は法的手段を通じ、懸賞金100万元をかけて、全国的に当社主要製品の模倣品を取り締まる」と発表した。