中国初の深水パイプ敷設クレーン船「海洋石油201」は、3000メートル級のパイプ敷設能力と、4000トン級のクレーン能力、そしてDP3動的測位能力を兼ねそろえる世界初のパイプ敷設クレーン船であり、北極を除く全ての無限航区で作業ができる。全体的な技術水準、作業能力は海外の同タイプの作業船をリードしている。
「海洋石油201」は中国海洋石油有限公司(中海油)と熔盛重工の提携プロジェクトであり、中海油が株式を保有する海洋石油工程股フェン有限公司が全額投資し、運営を行う。同船の完成により、中国は深海作業を行う大規模設備の空白を埋めた。
大型の深海設備は「動く国土」とも言える。「海洋石油201」は今後、茘湾3-1ガス田の水深1500メートルにおけるパイプ敷設作業を実施するほか、深水半潜水型石油掘削プラットフォーム「海洋石油981」と共に使用される。中国はこれにより、南中国海で深海石油・天然ガス資源を独自に探査・開発できる世界初の国となった。