中国南車株洲電力機車研究所は30日、600キロワットの永久磁石同期電動機の開発に成功した。同電動機は中国が開発中の新型高速列車で使用される。中国新聞社が報じた。
専門家によると、新型の高速列車は、永久磁石同期電動機を採用する。電力エネルギーを転換する電気駆動系は軌道交通における「心臓」部分であり、その性能は車両の動力、エネルギー消費、制御などを決定する。軌道交通車両が省エネ・アップグレードを果たす上で要となる部品だ。
永久磁石同期電動機は回転速度が安定、効率が高い、体積が小さい、重量が軽い、騒音が小さい、信頼性が高いなどのメリットを備え、伝統的な非同期モーターに比べ、10%以上の省エネが可能。
中国南車株洲所は2003年に永久磁石同期電動機の基礎研究に着手した。このたび開発された電動機は、永久磁石同期電動機としては中国で最大の動力を誇る、中国初の高速列車向け永久磁石同期電動機だ。