中国国家洪水・干ばつ対策総指揮部(国家防総)が明らかにしたところによると、ここ数日の豪雨の影響を受け、長江上流の主流(宜賓、瀘州、朱沱、寸灘など)では相次いで水位が保証水位・警戒水位を上回った。関連部門の予報によると、三峡ダムは25日未明ごろ、毎秒7万立方メートルという建設以来最大の流入量を迎えると見られる。科技日報が報じた。
国家防総・長江防総は長江流域の増水状況を高く重視しており、雨・増水の状況について継続的に協議し、合理的に三峡ダムの調整を行い、今年最大の洪水ピークに対処している。国家防総・長江防総は今後の降雨と流入量、中下流の洪水対策、洪水リスクなどを総合的に考慮し、22日午後8時、三峡ダムの放流量を毎秒3.8万立方メートルから4万立方メートルに、さらに23日0時には4.3万立方メートルに高めた。
現在、長江中下流では監利、城陵の水位が警戒水位をそれぞれ32センチ、53センチ上回っているのを除き、その他の水位は軒並み警戒水位を下回っている。
増水状況を受け、湖北・湖南省ではすでに3級緊急洪水対策マニュアルを発動。長江沿いの濱湖地区では堤防の検査を強めている。