中国南車四方股フェン有限公司が明らかにしたところによると、中国最新鋭の旅客列車が9日、南車四方でラインオフした。この列車は北京?ウランバートル(モンゴル)?モスクワ(ロシア)を結ぶ国際列車K3/K4次の新車両として投入される。国際列車K3/K4次は運行開始から16年目にして初の車両アップグレードとなる。新華網が報じた。
同旅客列車は中国、モンゴル、ロシアの3カ国を通過し、運行地域の気温が低い、強烈な風と砂に見舞われる、運行距離が長い、運行時間が長いなどの特徴があることから、中国の高速列車及び青蔵鉄道高原客車の技術を参考にして製造された。高級寝台車、一等寝台車、二等寝台車、バリアフリー車、荷物車、電源車、食堂車の7種類の車両を有し、連続運転速度は時速120キロ。
同列車は、電源車による電力供給、および石炭と電力を使ったボイラー温水循環による暖房方式を採用し、マイナス50度-60度の極寒環境にも対応できる。また、電力供給の信頼性を高めるため、電源車の電気制御システムには冗長設計が採用されたほか、極寒環境におけるディーゼルエンジン給油の難題を解決するため、電源車には燃料加熱装置が設置された。さらに電源車には初めてルーバー開閉装置が設置され、冷却システムのファンにはインバーター制御が採用され、車内の陰圧上昇、及び車内の温度低下などの問題が根本的に解決された。
中国とロシア、モンゴルはそれぞれ異なるレール幅を採用しているため、同列車も2種類のボギー台車を採用している。中国国内を運行する際は標準台車を使用し、中国・モンゴル国境のエレンホトで広軌台車に交換し、ロシア・モンゴル国内を運行する。
同客車は国内外での一連の試験を終えたあと、正式に運行を開始するという。