エアバスの天津最終組立工場でこのほど、100機目となるA320型機の組立が完了した。エアバスはこれまでに、中国の航空会社11社に向け、同工場で組み立てられたA320型機・計98機を引き渡している。科技日報が報じた。
天津組立工場は2008年の稼動開始以来、急速な発展を遂げており、天津の航空・宇宙産業の発展を牽引した。このプロジェクトをきっかけに、航空機のメンテナンス、開発、部品製造、航空機リース、物流、サービスなどの分野にわたる国内外の有名企業40社あまりが天津に拠点を構えた。
エアバス天津組立工場は、エアバス社が中国側パートナーの企業連合である天津港保税区（TJFTZ）、中国航空工業集団公司（AVIC）と共同で建設した合弁事業。同工場は、仏トゥールーズ、独ハンブルクに続く3番目のA320型機最終組立工場で、欧州以外で初めて建設された最終組立工場でもある。同プロジェクトは中国・欧州の協力の模範と呼ばれている。