英国 SARSに似た新型コロナウイルスの感染症を確認

2012年 9月26日

 英国でこのほど、新型コロナウイルスの感染症が確認された。患者はカタール国籍の男性(49)で、急性呼吸器症候群の症状が見られるほか、腎臓障害を併発している。この新型ウイルスはSARS(重症急性呼吸器症候群)と同じコロナウイルスに属するが、検査の結果、SARSウイルスではないことが分かった。新華社が報じた。

 英国健康保護局 (HPA) の発表によると、英国で現在入院中のカタール人男性から検出されたウイルスは、今年夏にサウジアラビアで死亡した60歳男性の肺組織から検出されたウイルスと99.5%の類似性を示した。このカタール人男性も、サウジアラビアへの渡航歴が確認されている。現在同患者は集中治療室に入っており、重体だという。

 なお、3カ月ほど前に中東で重篤な呼吸器疾患の症例が確認されているが、これらの症例が新型ウイルスによるものかどうかはまだ実証されておらず、現在感染が確認されているのは上述の2人の男性のみ。

 HPAは、2人の患者は今年7月から9月にかけて発症しており、もし感染力が強ければすでに多くの感染報告があると思われることから、「新型ウイルスの感染力はさほど強くない」との見方を示したが、「致死性があるため、衛生部門は慎重な措置を講じ、患者に接触した医療従事者の保護および一般大衆のモニタリングを強めるべき」と指摘した。

 この新型ウイルスの発生源はまだ特定されていないが、症状としては発熱、咳、呼吸困難などの呼吸器疾患が確認されている(ただし、これらが典型的な症状かどうかは確定できない)。対応する治療法も確立されておらず、症状に合わせて呼吸器症状の治療を行うしかないという。

 HPAの担当者は、「英国の関連部門はすでにWHO、欧州疾病対策センター(ECDC)と連絡をとり、新型ウイルスに対する詳細な監視を行っている。しかし、まだ2人しか感染者が確認されておらず、拡散の兆しも見られないため、現時点で一般大衆に対する特別勧告は行わない」と語る。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます

さくらサイエンスプランウェブサイト

さくらサイエンスプランウェブサイト

 

中国関連ニュース 関連リンク

オリジナルコンテンツ

柯隆が読み解く

2014/2/18更新
「中国の歴史問題」

富坂聰が斬る!

2013/12/27更新
「中国賃金事情」

和中清の日中論壇

2014/2/3更新
「失望」に潜む米国のメッセージと日本の「積み木崩し」

田中修の中国経済分析

2014/2/7 新コーナー開設
「中央経済工作会議のポイント」

服部健治の追跡!中国動向

2014/2/27 新コーナー開設 「安倍総理の靖国神社参拝に想う(上)」

川島真の歴史と現在

気鋭の研究者が日中関係を歴史から説き起こす。幅広い視点から新しい時代の関係を探る。

科学技術トピック

New

2014/3/5更新
「赤外線カメラと簡牘資料の日中共同研究」
工藤 元男

取材リポート

New

日中関連、科学技術関連のシンポジウム・講演等を取材し、新鮮なリポートをお伝えします。

中国の法律事情

New

2014/3/7更新
「百度(バイドウ)の著作権侵害をめぐる攻防の結末」朱根全

日中交流の過去・現在・未来

日中交流のこれまでの歩みとこれから

日中の教育最前線

日中の教育現場の今をレポート

中国国家重点大学一覧

 

中国関連書籍紹介

New

2014/3/12 書評追加掲載

文化の交差点

New

2014/3/18更新
「日本における中国古代絵画」朱新林

中国実感

日本人が実感した中国をレポート

印象日本

中国が日本に滞在して感じたことをレポート

CRCC研究会

過去の講演資料、講演レポート

CRCC中国研究サロン

過去の講演資料、講演レポート

最新イベント情報

アクセス数:31043468