2012年中国スマートシティフォーラムがこのほど北京で行われた。フォーラムに出席した賽迪信息公司の路叙ェ総裁は、「中国におけるスマートシティ建設開始から3年が過ぎ、新たなピークを迎えている」と語った。中国科技網が伝えた。
中国ではすでに3つのスマートシティ群が形成されている。また中西部都市も発展が著しく、モノのインターネット、クラウドコンピューティングなどの関連産業が発展し始め、スマートシティの建設が始まっている。
賽迪信息公司は既存のスマートシティ評価体系に基づき、13の典型的都市をサンプルに、現在のスマートシティ建設の特徴について総括した。
路総裁は「各都市は盲目的にスマートシティの建設を追求するのではなく、都市そのものの特色を際立たせ、スマートシティ建設と融合するべき」と語った。
スマートシティ建設がピークを迎えるに伴い、多くの問題と不足点が浮き彫りとなっている。スマートシティの建設に向けた合理的な計画や上流設計が無い、都市のインフラ条件とスマートシティ発展計画が大きくずれているといった問題を抱える都市も多い。また、プロジェクトの実現可能性を考慮せずに、盲目的にスマートシティを建設し、資源の浪費を招いている都市もある。
路総裁は「スマート都市建設の主体である政府は、都市に立脚した位置づけを定め、全体的なスマート化建設に向けた合理的な計画・上流設計を行い、適切かつ人間本位の管理を行い、スマート化建設を効果的に進めていくべき」との見方を示した。