8月2-4日にかけて開かれた第4回庫布其(クブチ)国際砂漠フォーラムにおいて、元国連事務次長、リオ+20事務局長の沙祖康氏は、「中国は現在、世界の砂漠化防止事業で唯一『人進砂退』(人が進み砂漠が退く)を実現している国家であり、これは非常に優れた成果だ」と語った。新華社が伝えた。
沙氏は、「国連は2030年の土地退化ゼロ成長の実現に向け努力しているが、中国はすでにこの段階を超越した。中国は市場メカニズムの運用、多ルートからの砂漠化防止資金の拠出を重視し、砂漠化防止に取り組む個人・企業の合法的な権益を保障し、経済面から合理的な見返りを与えている」と説明した。
国連砂漠化対処条約(UNCCD)事務局長のルック・ニャカジャ氏は、「中国はクブチ砂漠の砂漠化防止で喜ばしい成果を得ている。これは砂漠化防止の新たな成功の経験、創意あふれる発想であり、世界の砂漠化防止にとって参考・学習の価値がある」と指摘した。
中国は現在すでに、「砂進人退」(砂漠化が進み人が退く)から「人進砂退」へのモデルチェンジを段階的に実現した。中国国家林業局砂漠化防止管理センターの羅斌副主任は、「国家は近年、毎年数十億ドルの資金を拠出し、土地の砂漠化防止に充てている。1990年代には毎年3436平方キロのペースで砂漠化が進んでいたが、現在はこれが逆転され、砂漠化した土地が毎年1400平方メートル以上消滅している。中国は国家重点生態プロジェクトを依然として力強く推進しており、特に生態系の脆弱な地区に対して、新たなプロジェクトをスタートさせる予定だ。現在最も差し迫った任務は、北京市・天津市の黄砂源の改善だ。過去10年間で560億元以上の資金が投入されたが、今後10年間は844億元を投入し、北京の黄砂源を効果的に改善する」と述べた。