H7N9型鳥インフルエンザの発生源はどこにあるのだろうか?中国の科学者は生態学の角度から、一つの仮説を打ち出した。生きた家禽類を販売する市場が、H7N9型鳥インフルエンザウイルスのヒト感染の変異と発生を促すというものだ。この研究成果はこのほど、学術誌「中華伝染病雑誌」に掲載された。人民日報が伝えた。
科学者は、「生態学の角度から論じると、生きた家禽市場は人為的な小さな環境であり、その中に家禽、ペット用の鳥類、捕獲された野生の鳥類が含まれる。これは亜種の鳥インフルエンザウイルスに遺伝子組み換えの機会を提供している。H9N2型・H7N3型・H7N1型などのウイルスは、この小さな環境内で数年間、もしくはそれ以上の期間を経て進化・適応し、新型のH7N9型鳥インフルエンザウイルスを生み出した。同ウイルスは鳥類に深刻な危害をもたらさないが、ヒトに感染しやすい」と説明した。