2013年11月11日-11月15日
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ビッグデータの活用で、「独身の日」の物流マヒを回避

2013年11月19日

 宅配業者は先週、殺到する宅配便の処理に追われた。人民日報が伝えた。
 仕分け係は宅配便の山の中に埋もれ、配達員は都市を縦横無尽に駆け巡り、忙しい時には一日に一度の飯しか食べられないほどだった。
 中国国家郵政局が18日に発表した統計結果によると、11月11日(独身の日、各ECサイトが激安セールを展開)から16日までの全国宅配便数は3億4600万件に達し、予想の3億2300万件を上回り、昨年の独身の日期間の73%増となった。1日当たりの宅配便数は13日に最多の6517万件に達し、前年比85%増となった。
 ◆ピークを無事終了
 今年の独身の日に、各ECサイトは空前絶後の規模となるセールを実施した。中国速達協会常務副会長兼秘書長の李恵徳氏は、「これにより宅配業務が短期間内に急拡大した。主要ECサイトの11日当日の受注量は、小包換算で約1億8000万件に達した。これは平時の7.2倍に相当する」と指摘した。
 これにより宅配業者は大忙しとなった。宅配大手・申通快逓の12日の受注量は1605万件、回収数は1203万件に達した。同社企画部の担当者の沈涛氏は、「1日のピーク値として、中国宅配業界の新記録を樹立した」と語った。
 魅力的な盛典は、宅配業界の消化不良を引き起こすのではないか。これは皆が注目する問題だ。中国国家郵政局副局長の劉君氏は、「現在把握されている状況を見る限り、今年の独身の日のピーク期は無事に終了し、全物流網でマヒやパンクが生じなかった」と説明した。北京市在住の李さん(女性)は、「配達が普段より遅れると思っていたが、購入した11件のうち8件が4日以内に届き、通常のスピードとほとんど変わらなかった」と語った。
今年設立された菜鳥網絡科技有限公司は、アリババ・グループが運営するB2C・タオバオとB2B・天猫(Tmall)の今年の販促に対して、物流データを提供した。同社が11月18日に発表したデータによると、独身の日に両サイトが受注した1億5200万件の小包のうち、1億2000万件がすでに消費者の元に届けられた。
 ◆ビッグデータに基づく予想、倉庫のパンクを回避
 ECサイトとの協力の強化、ビッグデータに基づく判断は、今年の宅配ピークに向けた準備の中で注目を集めた。アリババ・グループと銀泰集団が今年5月に、各宅配業者と共同設立した菜鳥網絡科技有限公司は、今年の独身の日に向け予測を発表した。これは各宅配業者に、詳細な判断材料を提供した。
 同社の譚飆副総裁は、「過去のデータを集め、独身の日のセールを実施する各サイトのリストや在庫量などの情報を分析することで、独身の日の受注量を予想し、各地域・拠点の処理量を正確に分析した。これらの情報の共有により、宅配業者の物流力の調整がより正確になった」と語った。
 例年ならば中継ステーション(大動脈)のみだが、今年は各拠点(毛細血管)もデータ分析の対象となった。菜鳥網絡科技有限公司は今年、データをECサイトに開放した。一部地域での処理量が急激に増加した場合、同社は各ECサイトにピーク時を避ける出荷、もしくは消費者との連絡を促す。宅配業者はこれにより、タイムリーに物流力を調整できる。
 菜鳥網絡科技有限公司の馬雲董事長は、「当社は単なるECのインフラを整備したのではなく、中国のビジネスのインフラを整備した。データ・在庫・配達を通じ、国家が投資建設する高速鉄道・道路・水運などのインフラを利用し、ビジネスの運行をよりスムーズにする」と述べた。

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